そして、その白煙の先には――――――
【紅葉】
「――――――」
己の
紅葉の姿が在った。
想像以上に手こずったが、相手の“能力”を晒させた上に
武器そのものの性能も理解して、そして手傷も負わせた。
これで優位になったと、紗雪は僅かな油断を抱く。
【紅葉】
「……よくも……」
【紅葉】
「よくも、春花を―――傷つけたな……っ!!!」
【紗雪】
「――――――!!」
しかし紗雪のその慢心は、一瞬にして消え去った。
【紅葉】
「許さない……絶対に許さない!!」
―――いや、消し飛ばされた。
【紅葉】
「私達の“想い”を引き裂こうとした、その罪―――
絶対に許さないッ!!」
【紗雪】
「……ッ!?」
一瞬、紗雪は警戒しなければならない眼前の脅威に対して
ただ茫然と立ち尽くし、その輝きに見惚れてしまう。
紅葉の
彼女を神と
である。
傲慢の翼、
嫉妬の翼、
憤怒の翼、
怠惰の翼、
強欲の翼、
暴食の翼、
そして色欲の翼、
七つの輝きは、眼前の
断罪者が誰であるのかを、体現していた。
里村 紅葉―――彼女こそが、
“断罪者”であるのだと……!
【紅葉】
「私に仇なす罪、浄化してあげる―――!! 断罪せし
裁きの