【なぎさ】
「お願い、スウァフルラーメ……私に力を貸して!」
なぎさは自らの想いをありったけの魔力と共に、その剣に
籠め始める。
そしてその意思に
られた破滅的な能力を秘めた剣は、
ある事を証明せんとばかりに、さらなる魔力を求める。
まるで剣自身が意思を持ち、彼女にその資質を問うている
かのように、限界を超えた能力を示せと轟き叫ぶ―――!
【なぎさ】
「くっ―――!」
鏡のようなもの。
ゆえに彼女は本能で理解していたのだ。
この剣は、決して軽々しく振るえる類のモノではないと
いうことを。
そして、誰もが恐れる魔剣などではなく、何よりも尊い
勝利を掴むための“聖剣”であるということを……!
【なぎさ】
「私は誓う。決して自分のために、あなたを振るわない。
ただ大切な人を、そして大切なものを守るためだけに
あなたを振るってみせる―――!」
それは戦場において最も困難であり、だからこそ光輝く
ほどの、純真な誓いの言葉。
黄金色の聖約ともいえるその気高き決意は、永き歴史に
おいて語り継がれてきた忌避された“魔剣”の真の姿を
顕現させる……!!