【零二】
「これが互いの存在を賭けた戦いだってんなら―――
最後は、
【零二】
「マホウもマホウツカイも知るかよ―――サシで決着だ。
野郎のケンカなんざに、そんな大仰なモンいらねえん
だよ……昔からな!」
【剣悟】
「もっとクールな輩やと思うとったけど……なかなか
どうして、アツい男やんけ、芳やん……」
【剣悟】
「ありがたいで……ホンマに!」
俺の意思を受けるように、霧崎もまた徒手空拳のままで
ファイティングポーズを取る。
【零二】
「勝手に殺そうとして、勝手に
なんざ許さねえぞ……てめえの考えを、ちゃんと伝えて
から逝きやがれ……!」
【剣悟】
「あいにくやけど……女々しくお涙頂戴な語りなんて
する気は、ないで……それに、そないな大層なモン
ちゃうからな―――」
【零二】
「ほざけ。てめえの命を賭けてるモンが、大したこと
ねえはずがないだろうが。少なくとも、
とってはな」
【剣悟】
「―――ハッ。自分でも、下らん思うとる
【零二】
「ああ、そうだ。……お前に話す気が無くても関係ねえ。
俺自身のためだ。俺が、スッキリしねえんだよ!」
【零二】
「―――だから、無理矢理にでも聞き出してやる」
【零二】
「お前が語らねえんだったら、
【剣悟】
「ハ――――――上等やッ!」
【剣悟】
「やれるもんなら、やってみい―――ッ!!」