【苺】
「それにしても……こうして改めて近くで見ると……
惚れ惚れするほどに、立派じゃのう」
身体つきを褒められたのかと思っていたが、苺さんの
視線を追うと、それは俺の股間の一点に注がれていた。
【零二】
「……どこ見て言ってるんですか……」
苺さんが、俺のモノをまじまじと見おろし言葉を漏らす。
【苺】
「そうか……今からこんなモノが、私のナカに入るのか
……これは……心してかからねばならんのじゃ」
【零二】
「っ!」
ツツツ、とペニスの根元から苺さんの指が滑る。
その僅かな刺激でさえ過剰に反応し、もうすぐ起こるで
あろう非現実的な情景への期待が高まってしまう。
―――母親代わりで、大切な家族で、そして俺達の恩人で
……そんな敬愛の対象だった苺さんとの、セックス。
あまりにも突然で、未だ実感の湧かない夢のような光景に
俺は思わずごくりと生唾を飲んでしまう。
【苺】
「零二のココも敏感なようじゃの? 私のヴァギナを擦り
つけるたびに、ぴくぴくっとしておるぞ……?」
【苺】
「触れ合うだけで、お主の気持ちが伝わってくるのじゃ
……早く、私のナカへ入りたい―――とな」
【苺】
「はぁ……んぅ……ほら、見るのじゃ、零二……私の
愛液が潤滑油となって、お主のペニスがぬるぬるに
なっておるぞ?」
俺の上からぐりぐりとお尻と太ももを押しつけながら
秘所をペニスへ擦りつけ、刺激を加えてくる。
【苺】
「どうしたのじゃ? あれほど躊躇っていた割には、もう
我慢出来ぬと言うような顔をしておるのう?」
緩み切った俺の表情を見て、からかうような笑顔を向けて
苺さんがそんな指摘をしてくる。
【苺】
「ふふっ……本当に、ドキドキするほど逞しいのじゃ……
解るじゃろう? 私の方も、期待に震えておるのが」
そう言いながら苺さんが、割れ目と俺のペニスを擦り
上げるように腰を動かして、刺激を与えてくる。
その不意打ちの動きに、思わず仰け反ってしまいそうな
ほどの快感が、背筋を奔り抜ける。
【苺】
「どうじゃ? 挿れたいじゃろう? 私のナカに……
お主のモノを―――」
【零二】
「……当たり前ですよ。けど……」
雰囲気に流されていたが、俺は一切避妊をしていない
状態である事に気づき、苺さんへ目で合図を送る。
【苺】
「これこれ、野暮なことは気にするでない。それに―――
お主がナカで子種を放たぬ限りは、そうそう当たる事も
あるまい」
【零二】
「な……」
だが、苺さんの答えは俺の想像外のものだった。
【苺】
「そのくらいのスリルがあった方が、燃えるじゃろう?
一夜限りの契りじゃからこそ、無粋なものは付けずに
思いきり楽しもうではないか」
【苺】
「もちろん、さすがに膣内射精はまずいから……お主は
ただそれにだけ気をつけてくれれば良いぞ」
【苺】
「言ったじゃろう? 私は、お主の自慰を手伝うだけ……
苺お姉さんの身体で、思う存分ヌいていいのじゃぞ?」
【零二】
「でも、いくらなんでもそれじゃ苺さんに……」
【苺】
「気にするでない。私もお主の逞しいコレで、存分に
自慰を愉しませてもらうだけのことじゃからな」
妖しく微笑み、苺さんが秘所に押し付けたイチモツを
撫で上げる。
誘うような、挑発的な瞳……このあまりにも現実味の無い
官能的な場の空気で、俺は流されるように頷いていた。
【苺】
「ゆくぞ、零二。ゆっくりと、な……」
さんざんじらされ、ようやく俺のペニスの亀頭が、濡れ
そぼった苺さんの膣内に、ズブズブと埋もれていく。
【苺】
「~~~~~~ッ!!」
予想以上にきつい膣内にペニスを挿入すると、苺さんが
小さな悲鳴を漏らす。
しかしそれは快感から漏れた声と言うよりは、まるで
初めての異物を受け入れたかのような、痛みを堪える
ニュアンスを孕んでいた。
【苺】
「これは、想像以上……じゃな……んんっ!」
俺のペニスを過剰にきゅうきゅうと締め付けながら堪える
苺さんの様子を見て、思わぬ疑惑が浮かび上がる。
あれだけ自慰をして十二分に濡れていたのだから
普通に考えれば、そこまで痛いということは無い
はずなのだ。
そう、もし痛みがあるとすれば、あまりにも俺の肉棒が
苺さんにとって大きすぎるか、或いは―――