紅葉CG1

【零二】
「心の準備はいいか、里村?」

【紅葉】
「うん……あのね、れーじ……」

【零二】
「ん、なんだ?」

【紅葉】
「その、するときは……ぎゅっとしてて欲しいな……」

と、不安げな瞳を揺らす里村。

口では色々言ってるが、やはり初めてなので、色々と不安なのかもしれない。

【零二】
「ああ、構わないぜ。どんな感じにすればいいんだ?」

【紅葉】
「このままね? ぎゅって……手、握ってて欲しいかも」

【零二】
「そのくらい、お安いご用だ」

里村の俺の手より一回りは小さな手を、優しくぎゅっと握りしめてやる。

【紅葉】
「えへへへ……ありがと、れーじ。なんか、安心した」

すると嬉しそうな笑みを浮かべて、里村は恋人握りで指をしっかりと絡めてきた。

【紅葉】
「いいよ、来て……れーじ。私の初めてをもらって?」

里村の一生に一度きりしかない破瓜の決断に、俺は何も言葉は返さず、
ただこくりと頷いてみせる。

そして、里村の身体に覆いかぶさり、己の分身を里村の膣口へと宛てがう。

既に十分に潤いを帯びた秘裂は、俺に貫かれるのを今か今かと待ち侘びたように、
ヒクヒクとわななく。

【零二】
「里村……好きだ」

【紅葉】
「うん。私も、零二のこと……誰よりも一番大好きだよ。
世界で一番、大好き……だよ……」

最後に、お互いの想いを交換して―――……

俺は、亀頭をぴたりと里村の膣口に密着させたまま……
ぐっと、腰を前に押し出した。

【紅葉】
「っ―――ぁっ、くぅ……んん……ッ!!」

苦悶の表情を浮かべ、里村は荒い呼吸を繰り返した。

俺の手を握る力も自然と強くなる。

【紅葉】
「ぁあ…………ん…………くッ、あ―――!!」

ずぶずぶと膣内へ挿入して行くと、すぐに亀頭の先端あたりに、
俺の侵入を拒むような抵抗を感じた。

そう。それは里村の、純血の"証"―――……

ゆっくりする方が里村にとっては、逆に痛みが長引いてつらいのかもしれない。

そう思った俺は、ひと思いに腰をズンと突き出した。

【紅葉】
「くぅ、んぁああぁ―――ッ!!」

みしみしと里村の処女膜を押し破りながら、俺の陰茎が
里村の胎内へと埋没していく。

【零二】
「っ、力を抜くんだ、里村。でないと余計につらいぞ」

【紅葉】
「ふぅ……ん……ぁ……ぁぁ……ふぁあ……ッ!」

ゆっくり息を吐きながら、強ばっていた身体を徐々に弛緩させていく。

その隙を見計らって、俺は再び腰を前に進めた。

【紅葉】
「―――あぐ、ぅぁあ……はぁ、はぁ……んんぅ……っ」

そして、未だ何も入った事の無い膣襞を俺の肉棒の形へと変えながら、
最奥にある子宮口まで亀頭を到達させる。

【零二】
「よく頑張ったな、里村」

【紅葉】
「全部、入った……の?」

【零二】
「ああ、しっかりと根元までな……」

【紅葉】
「ぁ……ほん、とだ……入ってる……私のなかに……
あんなにおっきかったのが、ぜんぶ、入ってる……」

感動にも似た呟きを漏らしながら、眼前の光景を前にして
里村が処女喪失の事実をその目に焼き付ける。

それはずっと願っていた、最愛の人との契りだったの
だろう―――身体と心に刻み込むように、里村の瞳が
ただじっと、この現実を全身で受け止めていた。

【零二】
「よく頑張ったな、里村……」

おでこに張り付いた里村の前髪をそっと梳き流してやり
そのまま優しく頭も撫でてやる。

【紅葉】
「ん……これで、れーじと一つになれたんだね……」

【零二】
「ああ……」

【紅葉】
「やっと……やっと、れーじと結ばれたんだ、あたし……
あはは……本当に、長かったね……」

【紅葉】
「私、れーじとこうなるのを、ずっと待ってんだよ?」

【零二】
「随分と待たせちまったみたいだな」

【紅葉】
「ううん……いいの……お互い、色々あったからね」

今までのことを思い馳せ、里村は静かに目を閉じた。

散々遠回りしてやっと辿りつくことができた、今という
二人の未来を噛み締める。

初めて繋がった感動もひとしおであった。

【紅葉】
「ねえ、れーじ……」

【紅葉】
「……私のことは気にしなくていいから、れーじの好きなように動いて?」

【零二】
「いいのか? 俺はこうしてるだけでも、十分だぞ?」

【紅葉】
「うん。れーじには、ちゃんと最後まで気持ち良くなって
もらいたいの……私とエッチして良かったって、心の底
から思えるように、私の身体を……味わって欲しいの」

【零二】
「そっか。ありがとな、里村」

妙な気遣いは、逆に相手を傷つけることもある。

俺は素直に里村の言葉に甘えて、己の快感を引き出す
ために、ゆるゆると腰を動かし始めた。

【紅葉】
「んっ……はぁっ、んんっ……ん、ぁっ、はぁん……」

複雑な膣壁のうねりと、ギチギチと俺の陰茎をきつく締め付ける、温かな感触。

相当溜め込んでいた上に久しぶりの性行為で、さらに
ほぼ経験の無い、生での挿入―――……

それに加えて、あの里村の処女を奪っている、というシチュエーションなのだ
―――これで気持ち良くないはずがない。

それどころか、あまりの気持ち良さに、気を抜いたら
すぐに射精してしまいそうになるほどだった。

今回は避妊具を持ち合わせていなかったから、それだけは
特に気をつけないといけない。

生でしてるだけでも、妊娠のリスクはあるのだ。勢いで
ここまでしてしまったが、しっかりと里村のことも考え
なくてはと思いながら、俺はピストンを続ける。

【紅葉】
「ん……ふぁ……くぅ……あ……れーじの、とっても
大きいから、私のアソコ、れーじのと同じ形に……
れーじ専用に、なっちゃうかも……んはぁんっ」

【零二】
「ああ。俺専用の"女"に、してやるよ」

【紅葉】
「う、ん……して……? 私を、れーじ専用の女の子に
……して? 心も、身体も、アソコも……ぜんぶ……
んんっ……れーじなしじゃ、いられなくして……?」

俺の想いに応えるように、里村が可愛らしいおねだりを
して、独占欲を湧き立たせ、満たし、悦ばせてくれる。

里村を自分色に染め上げているような、そんな倒錯的な
感覚を抱きながら、俺はひたすらにピストンを続ける。

里村の膣内に俺のペニスの形を記憶させるかのごとく
腰を揺すり、しっかりとそれを覚えさせていく。