本作の主人公。
不幸な生い立ちにあるが、特殊な能力は一切持ち合わせていない普通の青年。
十六年前に月読島で終結したといわれている“十年戦争”で両親がいなくなってしまったため、一時期を養護施設『聖者の教誨』で過ごした戦争孤児という過去がある。
今回、自分を引き取ってくれた育ての親である『師匠』の下から、妹と再び共に暮らすために、四年ぶりの帰郷を果たす。
性格は楽観主義で自己中心的な一面を持つが、あくまで人付き合いが不器用なのは育ちのせいであり、本来は純粋な心の持ち主。
一見するとクールなように見えて、その内面は意外と熱い。また、考え事をする際には、よく髪の毛をいじるクセがある。