『悠久の幻影』
オーディンの手によって『最終戦争』を行うために用意された、特殊な概念魔術空間。
この空間には通常
それ以外の生物へは互いに干渉することが不可能となる。
ゆえに、この空間で破壊された建造物などは全て実際の世界への影響を及ぼさない。
しかし1時間ごとに現実世界を侵食し、13時間以内にこの空間を解除出来なければ、
現実世界に存在する全ての生物は死滅してしまう。
逆にこの空間で消滅した
この悪魔のような概念魔術空間を解除する方法は、三つのみ。
誰かのマホウが破壊された時か、オーディンを超える概念魔術空間として再構成するか
このルールを作り出した存在が自らの意思で解除、またはルール(概念)の変更、および
破棄をさせるかしかない。
アウロラの滝
別名『オーロラの滝』。セブンズアーチと違い、こちらの滝は実際に極光を放つわけではなく、
精霊達の憩いの場として存在したといわれており、ワルキューレなどの女神が水浴びに来た
という伝承が由来とされている。
そのため、神聖な場所なので女性のみに立ち入りを許し、男性が足を踏み入れば罰が当たる
とも伝えられている。
ちなみにアウロラとは、精霊にとって『神々の交際』を意味しているらしい。
また、七海湖と違い、知る人ぞ知る神秘的なスポットとして大切にされている。
滝と言っても高低差がある一般的なものとは違い、高低差の少ない滝が200m前後、数段に
渡って続く形の滝となっている。
『発掘された超金属』
宇宙から飛来したと推測される、現在の人類の科学では解明できない物質の総称。
現状で発見されている
宝石の形状をしたものを『予言の巫女』は『
『生命力』
主に生物が活動する際に生み出される、生物が命を保つために必要なエネルギーの総称。
基本的には健康的な肉体や優秀な肉体を持つ生物ほど、高い
人間は
しかし、肉体的に優れていることが必ずしも
その生物の肉体的コンディションや
それは、
『概念 』
この世界における万物の理(ルール)の総称。
川が上流から下流へと流れるのも、時が止まらずに流れるのも、重力が存在するのも、
全てこの世界が構築した『概念』である。
また、人間が作り出したルールであっても同じで、全ての常識や決まりごとの総称の意である。
梶ノ浦宮
月読島にある唯一の神社で、通称『梶浦神社』。
かなりしっかりとした大きな神社で、島の守り神を祭っているとされている。
ちなみに月読島の新年もご多分にもれず、当神社への初詣の参拝客で賑わう事となる。
『究極魔法』
数多の人間の魔力を一つに束ね、その甚大なる全ての魔力を一気に『
『
本来備え持つ能力の『さらに上位の奇跡』を生み出すという、禁断の秘術。
本来の能力以上の力を強引に発揮させるため、この魔力に耐え切れず使用した『マホウ』は必ず砕け散ってしまう。
本来ならば共に対象者の
想像を絶する強大な魔力の力を持つ者であれば、その例外となる。
逆に言うと、究極魔法を扱えるほどの魔力の持ち主であれば『マホウ』の生命力を上回るため、
仮に『マホウ』が消滅したとしても生き残る事は可能である。
『魔術兵装』
本来ならばマホウは強い感情の変化が無ければ具現化できないが、言霊をトリガーにする事で一種の催眠作用を引き起こし、自らの感情を飛躍的に引き上げる事が出来る。
無論、強い意志で大きな感情の動きを見せれば、言霊無しでも兵器としてのマホウの具現化は可能である。
『聖者の教誨』
かつて零二と龍一がお世話になっていた、養護施設の名称。
月読港
月読島に上陸できる唯一の交通手段。
当然、貨物船などの多くも停泊している。
月読島
日本の南西に位置する常夏の孤島で、日本最大のマングローブを有する自然に囲まれた島でありながら、近年は大型のショッピングモールなども出来たため、都会的な部分も兼ね備えている。
常夏と言っても日本特有の夏のような湿度の高さは無く、カラっとした暑さな上に気温は常に
“春と夏の中間”くらいである。
島独自の信仰が根付いていて、住人の距離が都会よりもずっと身近にあり、旅人は温かく迎え入れられる傾向にある。
また、島への交通手段は船のみなのにも関わらず、年中住みやすい気候であり自然溢れる魅力的な島のため、年々観光客が増加している傾向にある。
さらには島特有の動物として、『ツクヨミノヤマネコ』と言う猫が生息しており、島のマスコット的存在となっている。
高嶺病院
戦前に存在していた病院跡地に、改めて建てられた自然溢れる庭園が存在する大きな病院。
実質的には、少しでも自然に囲まれた病院をと、陽菜子のために彼女の父親が各方面へと
働きかけて建設したと言っても過言ではない。
戦後少しの間、月読島には小さな診療所しかなかったため、島人にとっても大きなメリットと
なった。
この病院の庭園は自然の緑に囲まれ、小鳥がさえずるような美しい景色が広がっており、
入院患者からは非常に好感を持たれている。
陽菜子もまた、ほとんど外出が出来ない身であるため、調子の良い時に庭園へと行けるのが
数少ない楽しみとなっている。
七海湖
星見公園に存在する、大きな湖。別名『セブンズアーチ』。
光の加減や時間帯によって様々な色(七色)に変わると言われている神秘的な湖。
その幻想的で美しい景色のため、名勝地として知られている。
特に夜の月の光を受けると一際眩い光を放つので、月の精霊が宿っているとも言われている。
島人の若者に特に人気があり、デートスポットとしてボートの貸し出しなどもされているため、
月夜の下で輝く七海湖に祝福されるとして、“月夜の七海湖で告白した男女は結ばれる”という
ジンクスが生まれている。
星砂のビーチ
誰かの幸せを想う“純粋な願い”が叶うという伝承がある『星砂』が一面を覆う、綺麗な砂浜の
ビーチ。その美しい砂浜と海が織りなす輝きは、観光客を魅了してやまない。
多くの島人がこの広大なビーチが大好きで、若者の主な遊び場の一つとして重宝されている。
星見学園
月読島に現存する最大級の学園。
エスカレーター式になっており、付属小学~大学まで全てが纏っている。
しかし島の若者の数が決して多くは無いため、各学年に一~二クラスしか存在していない。
そのため、実際は通常の学園よりやや大きいと言った程度である。
星見公園
七海湖という名所を持つ、比較的大きな自然公園。
レジャー施設の少ない土地柄もあり、デートの定番として愛用されている公園だが、同様に
親子連れにも人気があり、休日は幅広い年齢層の人で賑わう。
星見住宅街
都会と比べると大きなビル群などは存在しないが、多くの人々が住んでいる集合住宅街。
星見商店街
月読港の前にある、活気ある商店街。
出来たばかりのショッピングモール『ミルキーウェイ』により客足の遠のきが懸念されていたが、
それぞれ全く異なった店舗方針を行う協定があるため、(『ミルキーウェイ』は、都会の新商品
など今まで島になかったもの中心でお店が作られている)上手く共存する形で、島自体を盛り
上げて行く事にひとまずの成功を収めている。
また島人はあたたかなふれあいを重視するため、これからも変わらず活気溢れる商店街で
在り続けるであろう事は想像に難くない。
『精神力』
主に思考をする事で生み出される、人間を人間たらしめている最も重要なエネルギーの一つ。
狭義の解釈における、目に見えないエネルギー、または意志の力とも捉えられる。
世界に存在するあらゆるものに内包する力で、地球では高度な思考能力を誇る人間が他の動植物よりも大きな
世界に存在するあらゆるものが持っているエネルギーのため、人間は世界中に漂う様々な大量の
つまり、基本的には自然や生物の多い場所ほど大量の
『戦略破壊魔術兵器 』 その1
手の平に収まる程度の大きさをした、赤色に輝く宝石の形状をした未知の超科学鉱石。
宝石自体にも意思があるという説が存在するように、自ら使用者を選び、
宿主と一体化して寄り代にするといった、寄生生物のような一面を併せ持つ。
並外れた強い感情と思考、大きな生命力を持つ生物とのみ一体化する傾向にあるため、
結果的に地球上では人間以外の生命体には寄生する事が無い。
人間であっても、この宝石が選ぶ存在は非常に稀有なものとなる。
かつては三桁に近い数の宝石が存在したというが、十数年前に終結した十年戦争を経て現存する数は、
全世界に僅か十二個にまでなってしまった。
その全てがこの月読島に集結しているという事実は、まさに“異常”以外の何物でもない。
『戦略破壊魔術兵器 』
その2
一度対象者とリンク(融合)してしまえば、人間の意志ではどうする事も出来ない。
対象者の意思や他の人間の干渉は無意味で、決して宿主を変えたりする事はない。
また、対象者の一部となった事で、人類の科学では理解不可能な『超』人となる。
(厳密には対象者に変化は無く、宝石自体が宿主を補助しているためである)
対象者は特殊な呼称で扱われ、対象者個人の意思で生命活動を停止させる事は不可能となる。
より深いリンク(融合)を示すものが、強い感情の動き(主に生命活動を危機的状況に追い込まれ、
防衛本能が極限まで達した場合など)に応じて、その人物の心象を具現化した“兵器”となり、
宿主を守ろうとする事がある。
そのため、一度具現化した『
危機的状況が無くなるまで、対象者の意思に関わらず元に戻る事はない。
その兵器の最低限の扱い方は平常ならば本能に刻み込まれるため、
基本的には通常の兵器のように特殊な訓練を積む必要性は無い。
そして、以後そのシグナルと同じような波形を感じ取った場合も同様の現象を起こす。
対象者の闘争本能や防衛本能に従い、その活動をサポートする兵器ともいえる。
『戦略破壊魔術兵器 』 その3
自らの意思により宝石を兵器化する事ができる対象者は『
また、『
大原則(1):
『召喚せし者』 は、現在の如何なる科学兵器を用いても殺せない。
大原則(2):マホウはマホウでしか破壊できない。
大原則(3):マホウはその人物の心象を兵器として具現化した形状となる。
大原則(4):具現化したマホウ兵器には、独自の特殊な能力が備わる。
大原則(5):ゆえにマホウは、一人につき一種類まで。
マホウにより攻撃を受けた
大原則(1)により、決してその生命活動を停止しない。
(厳密には停止するが、マホウが対象者の蘇生を行うため、完全な死には至らない)
以上のことから様々な文献を紐解くと、神話に登場する不老不死の神・英雄などと謳われていた存在は、
みな
『魔法 』
現代の科学で解明できない、未知のエネルギー(パワー)の総称。
時代に応じて人間の科学が進歩するにつれ、『魔法』は世界から消えて行ってしまう。
しかし、現代の科学を超越する人物が扱うエネルギーは全て、その他の人間にとっては『魔法』となるため、この世から完全に『魔法』が消え去ることは少なくともあと数世紀はないであろうと推測される。
『召喚せし者』
戦略破壊魔術兵器、通称『マホウ』と呼ばれる特殊な宝石と融合した人物の総称。
広義では、『
狭義では、ただリンクしただけでなく自らの意思で自由に兵器として具現化できる
能力を持った者達のことを指す。
しかし、リンク前の宝石ならば探知できる方法はあるが、一度融合されてしまえば実際に
具現化した状態を確認でもしない限り、現在の科学力では適合者の特定は難しい。
『魔力』
人間はこれらの力の片方ないし両方が無くなる事を“死”と呼んでいるが、
マホウの力により、それらを全て失うような事は無い。(しかし、極一部の例外は存在する)
また、下限の0は“死”を意味するが、上限が高いからといって他の人間より長生きになるという
類のものではない。どんな高い魔力を持っていようと、生物である限り例外なく寿命は存在する。
ただし、平常時より多くの魔力を消費するであろう『
魔力が高いというのは、恐ろしいほどのアドバンテージとなるのは間違いない。
美鏡温泉
スーパー銭湯ではなくただの銭湯に近いイメージの、露天風呂がメインの月読島で唯一の
温泉施設。浴槽(室内・露天)のすぐ脇まで原生林が迫っており、野趣あふれる温泉。
店内へ入ると、ひよりと言う名前のやたらと元気な娘さんが出迎えてくれると有名。
ミルキーウェイ
つい最近完成した、月読島に現存する唯一にして最大の大型ショッピングモール。
主に島の若者には『天の川』と呼び親しまれており、一気に大人気となった。
月読島で唯一“都会”をイメージさせる場所で、戦後の復興を示そうという意図で作られた
月読島の平和の象徴。
昼には都会のようなオシャレな雰囲気が楽しめ、夜にはその名に相応しい満天の星空が輝き
映し出され、まさに『天の川』となるため、今もっともホットな人気のデートスポットの一つ。