『悠久の幻影』(アイ・スペース)

オーディンの手によって『最終戦争』を行うために用意された、特殊な概念魔術空間。
この空間には通常『召喚せし者』(マホウツカイ) 以外は存在できず、
それ以外の生物へは互いに干渉することが不可能となる。
ゆえに、この空間で破壊された建造物などは全て実際の世界への影響を及ぼさない。
しかし1時間ごとに現実世界を侵食し、13時間以内にこの空間を解除出来なければ、
現実世界に存在する全ての生物は死滅してしまう。
逆にこの空間で消滅した『召喚せし者』(マホウツカイ)は、他の『召喚せし者』(マホウツカイ) 以外の生物の記憶から完全に抹消され、その“存在”ごと消滅してしまう。
この悪魔のような概念魔術空間を解除する方法は、三つのみ。
誰かのマホウが破壊された時か、オーディンを超える概念魔術空間として再構成するか
このルールを作り出した存在が自らの意思で解除、またはルール(概念)の変更、および
破棄をさせるかしかない。

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『真理融合』(アクセス)

『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)と宿主の完全な融合を果たした状態、またはそうしたシンクロ状態になることの通称。
『真理融合』(アクセス)した宿主は『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)とその命と存在を共有する。
それにより、人智を超えた能力と不死ともいえる超自然治癒能力の恩恵を得る事が出来るが
同時に、『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)の力を失えば、人智を超越する魔力でも持ち合わせていない限りはその存在ごと消滅してしまう。
しかしながら、このシンクロ能力によって『召喚せし者』(マホウツカイ)は、己の創り出す『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)の構造真理を理解し、その性能や特性、扱い方、真の“能力”を把握するに至る。
そのため、大体の『召喚せし者』(マホウツカイ)は己の生み出した兵器を特別な訓練を経ずに巧みに扱うことが可能となっている。
ただし、その知識はあくまで経験を補う類のものではなく、戦闘技術や戦闘経験値が高ければその精度も増し、より高度な兵器の使用を可能とするのも、一つの事実である。

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『始まりの大地』(イザヴェル)

オーディンがゲームマスター(陣)のために創り出した、特殊な概念魔術空間。
『召喚せし者』(マホウツカイ)以外の生物は存在できない、『召喚せし者』(マホウツカイ)のために創られた世界。
オーディンの創り出した『概念』によって構成された世界のため、ほぼ全ての『召喚せし者』(マホウツカイ)はオーディンのルールに従わなければならない。
『始まりの大地』(イザヴェル)では、主に他者の生命を脅かす行為は禁じられおり、殺意ある行動は制限される。そしてそれは、ゲームマスターである陣も例外ではない。
ゆえに、オーディンは『召喚せし者』(マホウツカイ)同士の話し合いをする場としてこの空間を用意したといえる。
ゲームマスターの意思で任意の『召喚せし者』(マホウツカイ)をこの空間に呼び寄せる事も可能となっている。

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『概念魔術兵装』(ヴァナル・ガンド)

世界の理(摂理・真理・事象など万物のルール)に干渉し、新たに創り出した『概念』を対象に『纏う』技術、およびそれを可能にする兵器のこと。
厳密には『概念』を変更しているのではなく、『世界に現存する概念』を、『創り出した概念』にて一時的に“上塗り”している状態である。
ゆえに『概念魔術兵装』(ヴァナル・ガンド)が消えれば、世界の理は通常通りの『概念』へと移行する。

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『魔力魔術兵装』(エイン・フェリア)

本来、生命力などを消費する事で生み出し、マホウを具現化したり能力を発動する際に扱う魔力エネルギーを、自らの肉体または肉体の一部と同化させる技術または行為のこと。
これにより、通常の人間では到達できない様々な身体能力の強化を可能とする。
ただし、その同化率や魔力量によって効果は様々で、戦闘で優位に立てるほどの上手な魔力コントロールや『魔力魔術兵装』(エイン・フェリア)を扱うには、独自の才能を必要とする。

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『予言の巫女』(ヴォルスパー)

世界各地で発見された『発掘された超金属』(オーパーツ)によって、世界のパワーバランスが崩れないよう
どの国にも属さない公平な所持・管理および研究を目的として設立された組織団体の総称。
平たく言えば“マホウ研究機関”であり、その業務内容は『発掘された超金属』(オーパーツ)の発掘から保管、
管理や研究、外部へ漏れないための情報操作など多岐に亘り、世界各地に支部が存在した。
情報漏洩防止のため、表向きは“世界に存在しない組織”だったのだが、現在は本部を含めて
ほぼ全ての支部が活動を無期限休止としている。

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『発掘された超金属』(オーパーツ)

宇宙から飛来したと推測される、現在の人類の科学では解明できない物質の総称。
現状で発見されている『発掘された超金属』(オーパーツ)の種類は非常に少なく、とりわけ兵器として扱える
宝石の形状をしたものを『予言の巫女』(ヴォルスパー)戦略破壊魔術兵器(マホウ)とカテゴライズしている。

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『生命力』(オド)

主に生物が活動する際に生み出される、生物が命を保つために必要なエネルギーの総称。
基本的には健康的な肉体や優秀な肉体を持つ生物ほど、高い『生命力』(オド)エネルギーを持つ。
人間は『精神力』(マナ)に優れているが、『生命力』(オド)のみを取るならば他の動物の方が強い場合が多い。
しかし、肉体的に優れていることが必ずしも『生命力』(オド)が高いわけではない。
その生物の肉体的コンディションや『精神力』(マナ)によっても多少の上下があり、例外的に強大な『精神力』(マナ)を持つ存在が、肉体的に優れている生物よりも強大な『生命力』(オド)を持つこともある。
それは、『精神力』(マナ)のエネルギーの方が、『生命力』(オド)のエネルギーよりも膨大であることが多く『精神力』(マナ)そのものが『生命力』(オド)に比べ、未知なる強大なエネルギー構成要素のためである。

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『補助兵装』(オプション)

マホウは通常、その者の心象などを象り具現化されるが、その際に複数の形状を持ったものや異なる装備品として『召喚せし者』(マホウツカイ)の身に装てんされる場合が存在する。
マホウ本体となる攻撃能力を備えるものを『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)と呼び、その能力を如何なく発揮するために『召喚せし者』(マホウツカイ)へ与えられた装備を『補助兵装』(オプション)と言う。

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『概念』(がいねん)

この世界における万物の理(ルール)の総称。
川が上流から下流へと流れるのも、時が止まらずに流れるのも、重力が存在するのも、
全てこの世界が構築した『概念』である。
また、人間が作り出したルールであっても同じで、全ての常識や決まりごとの総称の意である。

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『概念魔術空間』(がいねんまじゅつくうかん)

『召喚せし者』(マホウツカイ)『魔術』(ルーン)によって創りだした、特殊な『概念』を帯びた空間のこと。
通常では、いかに優れた『召喚せし者』(マホウツカイ)であろうと、せいぜい数百メートルの空間を創り出すのが
限界だと考えられ、特殊な能力を持っていない限りは孤島全域を覆うような巨大な空間の創造や
ましてや別世界を創り出すなどは不可能に近いと思われる。

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『洗礼受けし魂』(カコフォニー)

生まれながらにして強い魔力を帯びた土地に住んでおり永年を過ごした者や、マホウ戦争などで強力な魔力を浴びた被害者達の総称。
彼らは総じて、『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)への適正値が高く、他の人間よりも遥かに高い確率で『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)に適合する才覚を発揮する。
月読島は『発掘された超金属』(オーパーツ)が多く発見される土地ゆえに、世界中でもっとも適合者が誕生する可能性が高い場所だといえる。
しかし、それほどまでの条件下にある月読島でさえ、『見習い術師』(マジシャン)レベルの適合者は複数人存在していても、『召喚せし者』(マホウツカイ)レベルの適合者ともなると、極僅かの人数しか存在しない。

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『究極魔法』(きゅうきょくまほう)

数多の人間の魔力を一つに束ね、その甚大なる全ての魔力を一気に戦略破壊魔術兵器(マホウ)へと流し込み、
戦略破壊魔術兵器(マホウ)の持つ能力を瞬間的にオーバーロードさせることによって、
本来備え持つ能力の『さらに上位の奇跡』を生み出すという、禁断の秘術。
本来の能力以上の力を強引に発揮させるため、この魔力に耐え切れず使用した『マホウ』は必ず砕け散ってしまう。
本来ならば共に対象者の『召喚せし者』(マホウツカイ)も消え去ってしまうのが道理なのだが、
想像を絶する強大な魔力の力を持つ者であれば、その例外となる。
逆に言うと、究極魔法を扱えるほどの魔力の持ち主であれば『マホウ』の生命力を上回るため、
仮に『マホウ』が消滅したとしても生き残る事は可能である。

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『七つの大罪』(グリモワール)

グリモワールとは元来“魔術書”などの総称として扱われているが、書物として具現化されていないのは、『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)そのものが対象者の心象を具現化するためである。
紅葉の場合、深層意識は自らの大きな“罪”に囚われており、魔術書の中でもとりわけ際立つ“罪”を具現化した『七つの大罪』(グリモワール)が前面に押し出された独自の兵器となった事が推測される。

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『概念魔術使い』(クロノ・カイロス)その1

『召喚せし者』(マホウツカイ)の中でもとりわけ希少な、『概念魔術兵装』(ヴァナル・ガンド)を扱うことのできる存在の呼称。
数少ない『召喚せし者』(マホウツカイ)の中でも、世界の理に干渉できる才能を持つ『概念魔術使い』(クロノ・カイロス)はその中でも際立って特殊な存在といえる。
また、『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)の中には能力の起動をトリガーとして、一時的に『概念魔術兵装』(ヴァナル・ガンド)を生み出す・纏うことができるものも存在する。
より強力な魔力を持つ『概念』を創り出さない限り、『概念魔術使い』(クロノ・カイロス)の創り出す『概念』を破壊ないし塗り替えるのは不可能とされている。

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『概念魔術使い』(クロノ・カイロス)その2

『概念魔術使い』(クロノ・カイロス)には、主に2種類の系統が存在する。
その2系統とは、自らの周辺などの空間に新たな『概念』を創り出す『クロノスタイプ』と生物や物体に新たな『概念』を創り出し“纏う”という『カイロスタイプ』である。
しかし、より強大な『概念魔術使い』(クロノ・カイロス)は、全ての『概念』を創り出し、果てには世界全体の『概念』すらも塗り替えられると言われている。
ただし、どんな『概念魔術使い』(クロノ・カイロス)であろうと、世界の理を完全に創り変えることは不可能である。
どんな『概念』を創り出したとしても、使用者の概念魔術へ費やす『魔力』が尽きれば、世界はあるべき姿へとその形を修復することになる。

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『魔術兵装』(ゲート・オープン)

『召喚せし者』(マホウツカイ)戦略破壊魔術兵器(マホウ)を兵器として具現化する際に必要な特別な感情の高揚を引き出すトリガーとして用意された言霊。
本来ならばマホウは強い感情の変化が無ければ具現化できないが、言霊をトリガーにする事で一種の催眠作用を引き起こし、自らの感情を飛躍的に引き上げる事が出来る。
無論、強い意志で大きな感情の動きを見せれば、言霊無しでも兵器としてのマホウの具現化は可能である。

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『九つの世界』(ここのつのせかい)

神話上で存在したとされる世界は全部で九つあり、大きく3つの層に分かれていたという。
第一層には神の住まう世界・アースガルド、もう一つの神々の世界・ヴァナヘイム、そして聖なる精霊の住まう世界・アルフヘイムが存在し、第二層には巨人の世界・ヨトゥンヘイム、小人の世界・ニダヴェリール、邪悪な精霊の世界・スヴァルトアルフレイム、そして人間の世界であるミッドガルドが存在するとされ、最下層である第三層には死者の世界・ヘルヘイムと炎の世界・ムスペルヘイムが存在したという。

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『神話魔術』(しんわまじゅつ)

優秀な『召喚せし者』(マホウツカイ)『魔術』(ルーン)によって編み出した、強力無比な個人独自の創作魔術の総称。
その能力や性能は千差万別だが、共通していえるのは、戦況を引っ繰り返すほどの力を秘めた『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)の能力を存分に引き出したものである、ということである。
かつて神話戦争で編み出された大魔術や、それに匹敵する極めて強大な“切り札”的な技でありいわゆる“必殺技”とも言い換えられる、 『召喚せし者』(マホウツカイ)の至る一つの到達点となる魔術である。

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『黄金色の聖約』(ティルヴィング)

神話上において、ティルヴィングといえば闇のエルフによって作られた“魔剣”であり、かつ“魔剣”の中でもっとも多く栄光と破滅をもたらしたと伝えられていた。
しかし実際は、持ち主を見定めるような意思を持つこの剣に相応しいと認められた時、決して揺るがぬ必勝の聖剣としてその姿形を変化させるという側面を併せ持つ。
栄光を掴む聖剣となるか、仲間や自らに破滅をもたらす魔剣となるかは、持ち主が決めること。
ゆえになぎさにとってのスウァフルラーメは、黄金の聖剣『ティルヴィング』としての姿を持つ。
その聖剣の一撃は、『決して斬れぬものはなく狙ったものは外さない』という概念魔術兵装を持つため、自らの一撃に劣る魔力で作られた世界の理を覆す、恐ろしい能力を秘めている。

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『大いなる冬』(フィンブルヴェド)

十数年前に終結したとされる、『予言の巫女』(ヴォルスパー)たちが抱えていた世界中の『召喚せし者』(マホウツカイ)『発掘された超金属』(オーパーツ)を奪い合うために殺し合ったという、十年間続いたマホウ戦争の呼称。 零二たち戦争孤児は、世界に隠されたこの戦争の最中に月読島で生まれ落ちた存在となる。

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『精神力』(マナ)

主に思考をする事で生み出される、人間を人間たらしめている最も重要なエネルギーの一つ。
狭義の解釈における、目に見えないエネルギー、または意志の力とも捉えられる。
世界に存在するあらゆるものに内包する力で、地球では高度な思考能力を誇る人間が他の動植物よりも大きな『精神力』(マナ)を持つのが一般的であると捉えられている。しかしながらその多寡に最も個人差が生じ、その人物一人を取っても、思考プロセスや身体・精神状態によってかなり大きな振れ幅が生じる、流動的なエネルギーである。
世界に存在するあらゆるものが持っているエネルギーのため、人間は世界中に漂う様々な大量の『精神力』(マナ)の中で過ごしているといえる。
つまり、基本的には自然や生物の多い場所ほど大量の『精神力』(マナ)が集まっていることになる。

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戦略破壊魔術兵器(マホウ) その1

手の平に収まる程度の大きさをした、赤色に輝く宝石の形状をした未知の超科学鉱石。
宝石自体にも意思があるという説が存在するように、自ら使用者を選び、
宿主と一体化して寄り代にするといった、寄生生物のような一面を併せ持つ。
並外れた強い感情と思考、大きな生命力を持つ生物とのみ一体化する傾向にあるため、
結果的に地球上では人間以外の生命体には寄生する事が無い。
人間であっても、この宝石が選ぶ存在は非常に稀有なものとなる。
かつては三桁に近い数の宝石が存在したというが、十数年前に終結した十年戦争を経て現存する数は、
全世界に僅か十二個にまでなってしまった。
その全てがこの月読島に集結しているという事実は、まさに“異常”以外の何物でもない。

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戦略破壊魔術兵器(マホウ) その2

一度対象者とリンク(融合)してしまえば、人間の意志ではどうする事も出来ない。
対象者の意思や他の人間の干渉は無意味で、決して宿主を変えたりする事はない。
また、対象者の一部となった事で、人類の科学では理解不可能な『超』人となる。
(厳密には対象者に変化は無く、宝石自体が宿主を補助しているためである)
対象者は特殊な呼称で扱われ、対象者個人の意思で生命活動を停止させる事は不可能となる。
より深いリンク(融合)を示すものが、強い感情の動き(主に生命活動を危機的状況に追い込まれ、
防衛本能が極限まで達した場合など)に応じて、その人物の心象を具現化した“兵器”となり、
宿主を守ろうとする事がある。
そのため、一度具現化した戦略破壊魔術兵器(マホウ)は、強力な“能力”を発現させるが、
危機的状況が無くなるまで、対象者の意思に関わらず元に戻る事はない。
その兵器の最低限の扱い方は平常ならば本能に刻み込まれるため、
基本的には通常の兵器のように特殊な訓練を積む必要性は無い。
そして、以後そのシグナルと同じような波形を感じ取った場合も同様の現象を起こす。
対象者の闘争本能や防衛本能に従い、その活動をサポートする兵器ともいえる。

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戦略破壊魔術兵器(マホウ) その3

自らの意思により宝石を兵器化する事ができる対象者は召喚せし者(マホウツカイ) と呼称される。
また、戦略破壊魔術兵器(マホウ)―――マホウには、以下のような五つの大原則が存在する。

大原則(1):『召喚せし者』(マホウツカイ)は、現在の如何なる科学兵器を用いても殺せない。
大原則(2):マホウはマホウでしか破壊できない。
大原則(3):マホウはその人物の心象を兵器として具現化した形状となる。
大原則(4):具現化したマホウ兵器には、独自の特殊な能力が備わる。
大原則(5):ゆえにマホウは、一人につき一種類まで。

マホウにより攻撃を受けた『召喚せし者』(マホウツカイ)は、通常の人間と同じように傷を負うが、
大原則(1)により、決してその生命活動を停止しない。
(厳密には停止するが、マホウが対象者の蘇生を行うため、完全な死には至らない)
『召喚せし者』(マホウツカイ)が生命活動を停止する唯一の方法は、リンクしている宝石を破壊することのみである。
以上のことから様々な文献を紐解くと、神話に登場する不老不死の神・英雄などと謳われていた存在は、
みな『召喚せし者』(マホウツカイ)であったと推測される。

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魔法(まほう)

現代の科学で解明できない、未知のエネルギー(パワー)の総称。
時代に応じて人間の科学が進歩するにつれ、『魔法』は世界から消えて行ってしまう。
しかし、現代の科学を超越する人物が扱うエネルギーは全て、その他の人間にとっては『魔法』となるため、この世から完全に『魔法』が消え去ることは少なくともあと数世紀はないであろうと推測される。

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召喚せし者(マホウツカイ)

戦略破壊魔術兵器、通称『マホウ』と呼ばれる特殊な宝石と融合した人物の総称。
広義では、戦略破壊魔術兵器(マホウ)に適合した全ての存在の総称として扱われるのだが、
狭義では、ただリンクしただけでなく自らの意思で自由に兵器として具現化できる
能力を持った者達のことを指す。
しかし、リンク前の宝石ならば探知できる方法はあるが、一度融合されてしまえば実際に
具現化した状態を確認でもしない限り、現在の科学力では適合者の特定は難しい。

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『魔力』(まりょく)

『生命力』(オド)『精神力』(マナ)を司る、万物の根源の要素であるエネルギーの総称。
人間はこれらの力の片方ないし両方が無くなる事を“死”と呼んでいるが、『召喚せし者』(マホウツカイ)
マホウの力により、それらを全て失うような事は無い。(しかし、極一部の例外は存在する)
また、下限の0は“死”を意味するが、上限が高いからといって他の人間より長生きになるという
類のものではない。どんな高い魔力を持っていようと、生物である限り例外なく寿命は存在する。
ただし、平常時より多くの魔力を消費するであろう戦略破壊魔術兵器(マホウ)を扱う戦闘において
魔力が高いというのは、恐ろしいほどのアドバンテージとなるのは間違いない。

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『No.13』(ミッシングナンバー・サーティーン)

現在観測されている十二個の『戦略破壊魔術兵器』(マホウ)以外の、新たに発見されたマホウのこと。
つまり零二とリンクしていたサクラこそが、これにあたる。
また、それに転じて、サクラを従えている零二のことをそう呼称することもある。

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『魔法使い』(ユグドラシル)

『発掘された超金属』(オーパーツ)の補助なしで『魔法』や『召喚せし者』(マホウツカイ)の能力を扱える超常存在の呼称 または、その超常存在の持つ根源の未知なる能力の総称。 そのような生物は発見されていないが、その存在に近付いた人物は一人だけ存在しており 『魔法使い』と呼ばれている人間がいるとされている。

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最終戦争(ラグナロク) その1

謎の少年・陣が突然の開始を告げた、選ばれた十二人の召喚せし者(マホウツカイ) 達が争い合うために用意されたという、生き残りをかけたバトルロイヤル形式の闘争儀式の総称。
本来は十二人が争い合うために用意された戦争だが、ミッシングナンバーであるマホウツカイ『零二』が現れた事により、十三人のマホウツカイが戦う宿命を背負う事となった。
どう言う意図でそのような名称をつけたかは定かではないが、人智を越える『召喚せし者』(マホウツカイ)が十三人集ったこの争いは、まさに『最終戦争』と呼ぶに相応しい危険性を秘めている。
参加者となった『召喚せし者』(マホウツカイ)は、 『悠久の幻影』 (アイ・スペース) 以外では『マホウ』を兵器として具現化できなくなり、その空間内で倒した相手の魔力は、全て勝者の『召喚せし者』(マホウツカイ)へと受け継がれるという独自のシステムを確立し、構築している。

なお、この戦争における“勝者”とは、『召喚せし者』(マホウツカイ)を消滅させた者ではなく、『召喚せし者』(マホウツカイ)が消滅した際に、最も近くにいた他の『召喚せし者』(マホウツカイ)の存在である。
これにより最後の一人には莫大な魔力が集まり、『マホウ』の能力を超えた、『魔法』の中でも特に稀有な現象、世間一般で“奇跡”と呼ばれる類の事象を引き起こせるという『究極魔法』(きゅうきょくまほう) を扱えるようになる。

オーディンがどのような理由や経緯でこのようなルールを作り出し、実行に至っているのかその動機を含め、全てが謎に包まれている。
一つだけ確かなのは、このような『ルール』を作り出せるような存在は、すでに『マホウ』の域を超えかねないほどの能力を持っているだろうと言うことである。
そして陣の能力では、この『ルール』は作り出せない。彼以外の人物……この戦争の首謀者だと告げる、オーディンが創り出した“何か”を利用しているものと推察できる。

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『魔術』(ルーン)

主に『召喚せし者』(マホウツカイ)達が創り出す、未知のエネルギー(『魔力』(まりょく))の別名。
本来は人為的に生み出す事の出来ない『魔力』を、『発掘された超金属』(オーパーツ)などを介して意識的に
創り出し、増幅させる手法のこと。または、その過程や行為そのものを指す。
つまり、生物が持つ『魔力』を使い、創り出したエネルギーが『魔術』(ルーン)とカテゴライズされている。

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『穢れなき桜光の聖剣』(レーヴァテイン)

レーヴァテインと言えば、神話上でロキによってヘルヘイムにて魔術を唱えて作り上げられたとされる“魔剣”のイメージがあるが、実際はロキが編み出した魔法兵器で、『災厄の杖』と呼ばれ恐れられていた魔導砲が放つ究極の光(炎)を、敵軍が“剣”と見立てたためである。
『太陽よりも眩しく輝き、一薙ぎで世界をまるごと焼き払う究極の剣』という畏怖は、ロキの創り出した魔導砲に相応しい呼称だと言える。
ロキ(魔法を具現化した対象者)が魔術(兵器ともいえる自らの武器)と共に創り上げたその一撃は、ヘルヘイムという死者の国で千年の穢れをその身に受けながらも、決して穢れることの無い聖なる光を放ったことから、本質は“魔剣”と呼ばれる類のものではなく、逆に“聖剣”として扱われるべき気高さを持っている。ゆえにサクラは自らの一撃に、彼の最強の魔導砲に相応しい、“聖剣”の名を冠したのである。

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パブリシティ ラクリマとは